聖イジョルニ帝国シュライヴァ州と神に見放された地・レーエンデを結ぶ交易路。その建設計画を進めるため、シュライヴァ騎士団長・ヘクトルと、その案内人・トリスタンは、レーエンデ中を調査していた。旅の途中で遭遇した密輸団の証言を手がかりに、たどり着いたのは外地へ通じる抜け道――“竜の首”。断崖絶壁にそびえる荒廃した昇降機を前に、ヘクトルはある策を思いつく。一方、一人レーエンデに残り、「天満月の乙女」であることを隠しながらも、人々と仲を深めていくユリア。自らの生きる道を探し始めた彼女の背後に、黒い影が忍び寄る――。
本屋大賞2024ノミネートの傑作ファンタジー小説コミカライズ、待望の第2巻!