医療ネットワークにより、120歳の寿命を約束された昭和111年の東京。しかし、その究極的な社会システムは、様々な歪を産み出す。経済格差、退廃的倫理観、環境汚染、そして、ネットワークから外れ異形化する“ヒューマン・ロスト現象”。
薬物に溺れ怠惰に暮らす“大庭葉藏”は、ある日、ヒューマン・ロストした異形体――“ロスト体”に遭遇。対ロスト体機関に属する少女に命を救われ、自分が人とは違う力を持つことを知る。
四季賞2018年春のコンテスト(選考委員:沙村広明)にて『ペルヒトと歩く森』で佳作受賞。
選考会では精緻な風景と迫力あるクリーチャー描写、無国籍な世界観で高い評価を受けた。
『HUMAN LOST』がデビュー連載となる。