藤島康介氏のコメント
ストーリーを流して演出をきちんと描くのは難しいのですが、それが非常に高いレベルでできていました。細かい対象までよく観察しながら、好きになって描いていることが伝わってきます。実力・センスは申し分ないので、次は人がもっと大きく動いていく話を読んでみたいです。
受賞者のコメント
眠れない男の話を、睡魔と戦いながら描きました。なんと全部カラーのまま載せていただけるとのことで、本当にうれしいです! 深く感謝致します。短い作品ですが、読んだ方の心に何かが残れば幸いです。
どの作品もちゃんと「漫画」になっていて、全体的なレベルが高い回でした。ちゃんと「漫画」になっているとは、キャラクターが物語を通してどう成長するのか、世界がどう変化するのか、そんな「着地点」が用意されているということです。これがないと読むのが辛いのですが、今回はきちんと考えられている投稿作が多かった。一方で、「着地点」に向かうまでにただページを埋めている感じがあるのは惜しいところ。作者自身がキャラクター同士の会話を楽しんでしまってはいけません。全てのセリフに、コマに、シーンに、作品のゴールへ向かう意識をもって考えてみてほしいです。読み手が深読みせずとも意味が見えてくるようになると、ひとつレベルアップができると思います。
四季賞は「新人賞」ですが、「新人」の定義は特にありません。すでにプロ漫画家デビューを果たされていようが、四季賞あるいは別の新人賞で受賞経験がすでにあろうが、「もう一度新人に立ち返ってマンガを描いた!」って方なら、それは四季賞への応募資格に充分なります。もちろん、全く何の経験もないって方も大歓迎。四季賞は新たに漫画を描こうとされる全ての方に対してオープンです。今回『ねむれない』で大賞を受賞されたFiok Leeさんは、実は過去に四季大賞受賞経験があります。きっと、新人に立ち返ってお描きになった作品なのでしょう。16ページオールカラーという前代未聞の大賞作は、オールカラー故に次号掲載します。お楽しみに。
ストーリーを流して演出をきちんと描くのは難しいのですが、それが非常に高いレベルでできていました。細かい対象までよく観察しながら、好きになって描いていることが伝わってきます。実力・センスは申し分ないので、次は人がもっと大きく動いていく話を読んでみたいです。
眠れない男の話を、睡魔と戦いながら描きました。なんと全部カラーのまま載せていただけるとのことで、本当にうれしいです! 深く感謝致します。短い作品ですが、読んだ方の心に何かが残れば幸いです。
主人公の葛藤と絶望をうまく表現できていました。ラジオやカーナビのような小物まで省略することなくきちんと観察して描けているので、丁寧さが加わるとさらにレベルアップするでしょう。
ありがとうございます。拙(つたな)いですが、学生生活の集大成となりました。慣れないツールで描くのが大変でした。彼女(?)と受賞出来て嬉(うれ)しいです。わたしも返済がんばります。
題材であるカメラのことを調べた上で、「写真を撮る」ことの意味をたくさん考えてくれたことが伝わってきました。題材に向き合う姿勢は非常によいので、さらに好きになれる部分はどこか、それを探ってみてほしいです。
四季賞、すごく嬉(うれ)しいです! カメラ屋だった祖父や写真部の友達に話を聞き、実際に一眼レフで写真を撮り、描きたかったカメラの話が描けました。これからも頑張ります!
人物から背景までよく観察して、手を抜くことなく描いているのが非常に好感でした。顔だけのアングルが多いので、画面構成を研究してみるともっとよくなると思います。
今までやってきたことがようやく形になりホッとしています。この事が今後の自分の大きな糧になる気がします。感謝申し上げます。
画面構成と演出がカッコイイものばかりで、画面作りのセンスを感じました。蛙(かえる)が登場する理由や人々の行く末まで描けると、必然性のあるストーリーになるでしょう。
ありがとうございます。自分が面白いと思うものを沢山の方にも面白がって読んで頂けるように、ここから力をつけていきたいです。
階段状のコマ運びなど面白い演出が見られました。特殊な感情を表す絵は随所で描けているので、中でも「一番描きたい絵」が決めきれるとフェチズムがより伝わるものになるでしょう。
今ある情熱と志を忘れずに、これからも一つ一つ丁寧に全力をもって漫画と向き合っていきたいです。この度はありがとうございました。
誰かの目に留まって心に残る作品を作りたいです。次はもっと上を目指します。
ありがとうございますとても嬉しいです。これからも自分らしい漫画を描けたらなと思います。
賞をくださりありがとうございます! これからもっと練習しようと思います。
罪悪感とナマコの悪夢にさいなまれながら描いたので、肩の荷が下りホッとしました。