萩尾望都氏のコメント
思春期の少年と少女を描くのはとても難しいのですが、ステレオタイプに陥ることなく、自分の言葉を使ってごまかさずに表現されていました。ドラマ構成の上手さや転換シーンの思いきりの良さに加えて、脇役の存在感にも注目すべき点があり、創作者としての奥行きを感じます。
受賞者のコメント
アフタヌーンで連載していた4人の先生に会いたいです。絵が上手くなると色んな角度で描けると思うので、絵の練習を頑張りたいと思います。
ストーリーのバラエティに富んだ回で、楽しく選考しました。絵のレベルもとても高く、力のある人が多い印象です。ちょっと努力すればデビューできるのではないかと思う人が半数以上いました。多くの方に共通して気になったのは、必然性のある事柄の描写が抜けがちなところです。どうしてこのキャラクターはこんなに優しいの? どうしてこの不思議な物体はここにあるの?と、せっかく面白い作品なのに読み解くのに苦労する部分がありました。読者の目線を持ち、そういったことへの想像を膨らませながら補完ができるようになると、活躍する日が近くなることと思います。
2008年秋のコンテストから選考委員を務めて頂いた萩尾望都先生の、今回が最後となる四季賞です。アフタヌーン編集部一同“モトロス”状態にあります。「萩尾先生に読んでもらいたい」と応募動機が綴られた応募作品を数多く見てきましたし、そこからプロデビューしていった方を大勢見届けることもできました。萩尾先生が語った至言の数々は編集部の財産として後代に語り継ぐ所存です。「好きなことを描きなさい」とか「主人公は美男美女に限る」とか! さて、萩尾先生ファイナル回の四季賞で大賞を受賞されたのは藤田直樹さん作『くじらの背中』。萩尾先生が二度読み返して、面白さを再確認されたという傑作です!
思春期の少年と少女を描くのはとても難しいのですが、ステレオタイプに陥ることなく、自分の言葉を使ってごまかさずに表現されていました。ドラマ構成の上手さや転換シーンの思いきりの良さに加えて、脇役の存在感にも注目すべき点があり、創作者としての奥行きを感じます。
アフタヌーンで連載していた4人の先生に会いたいです。絵が上手くなると色んな角度で描けると思うので、絵の練習を頑張りたいと思います。
さわやかな青春スポーツもので、楽しい気持ちで読めました。仕草に人間味がありますね。好きなものを引き続き描いていってほしいと思います。
今、バスケ界が熱いです。Bリーグが始まり、八村塁さん、渡邊雄太さんがNBA選手になりました。僕も面白いバスケ漫画を描いて、バスケ界を盛り上げていきたいです!
エピソードの組み上げが丁寧で、ドラマ作りの技量がおありです。絵のセンスはあると思いますが、ムラがあるように見えるので、線を綺麗に引くように心がけてみてください。
神(萩尾先生)の名を冠した賞を頂けたこと、自分の漫画を受け入れてくださる方がいたこと、大変嬉しく思います。これからも描き続けることができれば更に嬉しいです。
「いかに理解できないか」ということをわかりやすく描けるのは才能だと思います。線が綺麗で絵が良いですね。難しいポージングも上手く描きこなされています。
人間の多面性がテーマです。まだまだつたないですが、今後も頑張れそうです。受賞ありがとうございます。
服や風景など、全編にわたって綺麗なものを描こうとするこだわりが見えて、とても良かったです。色気のある世界が描ける方ですね。
とても幼稚でカッコ悪いものだったと思いますが、いつか誰かの心の隅に残るようなものを描きたいです。ありがとうございました。
面白くて、最後まで一気に読みました。弟の秘密を探る中で、お話がしっかり盛り上がっていき、表情も相まって読者を引き込む作りになっていると思います。
ありがとうございます。これを励みに今後も漫画を沢山描いて描き続けたいと思います。
キャラクターもムードもほのぼのした印象で、楽しめました。人や街の描き方で何か「気づき」を与えられるような描写ができると、レベルアップするでしょう。
読んだ後、ふとした時に思い出してもらえるような、読んだ人の心に少しでも留まれる作品を、次の目標にして描いていきたいです。
擬似的な状態から進行する恋愛という設定、その展開やそそる会話が素敵でした。より効果的な画面の見せ方を研究すると、もっと良くなると思います。
萩尾望都先生に自分の作品を読んで頂ける人生になるとは思いませんでした。一番面白い人生になるような漫画を描いていきたいです。
これからも楽しく、さらに面白いと思っていただけるような漫画を描いていきたいです!
賞をいただき、ありがとうございます。これを励みに、また作品作りを頑張ります!
人にされて嬉しかったことを思い出させてくれるような漫画が描きたいです。頑張ります!
ありがとうございます。これから先もこつこつと、頑張ってやっていきたいと思います。
漫画を描くのは大変だなぁと思いました。最後まで描くことができて良かったです。
漫画に求めることは人それぞれですが、刺激と元気を与えられる漫画を描いていきたいです。
佳作に選んでいただき、ありがとうございます。この賞を糧に、今後も頑張ります!
賞を頂けて嬉しい反面、自分の実力不足も痛感しました。もっと素敵な作品を描けるように精進したいと思います。